常心門とは
古流・現代日本空手道常心門は、1969年に宗家池田奉秀によって創設されました。

そして、その6年後の1975年に『古流現代空手道集義1巻』が刊行されました。その巻頭の一節に「本当の空手文化と云うものを真剣に捉える人が少なくなって来た・・・深く広くある事は私共が目ざす将来的な展望ですが、浅く広くなりつつある事には不賛成です・・・」と書きました。

深さのない武道哲学は、真剣に探求すべき値打がありません。また広さとは大衆的ということですが、それは会員の年齢・性別・職種に応じて、それぞれの動機や目的に応えることができる幅のことだと考えます。幸いにして、それらに応えることのできる一大特性が常心門には息づいております。また、それこそが生涯かけて確立したかった私のすべてであります。

それは、「武術的・競技的」側面、「健康的・体育的」側面を包含したものということになります。それゆえに空手の総合性や古武道、さらに整体導に至る広さを有しているのです。いわば古流と現代をまさに同居させようとする唯一の武道団体といっても過言ではありません。